2007年03月14日

360度回転レンダリング画像 - 12

rot070313.swf
今回の絵はRavenさんの「Afghan Dress for Aiko3」を使用させていただきました。靴は本来はAfghan Dressには合わないかもしれませんが、同じくRavenさんの「白族民族衣装 for Aiko3」のものを色を変更して使わせていただきました。

本日からQuarkerさんのところで教えていただいたブログリスト(RSSリーダーを使ったブログの更新情報)を設置してみました。
まことに勝手ながら、ブログの管理者の皆さんからご了解を得ないまま、自分の知っている限りのPoser関連のブログをリストに登録させていただきました。もし、ご迷惑がかかるようでしたらすぐにリストから外させていただきますので、お手数ですがコメントの方にそのようにご記入ください。

今回は、私がレンダリングに使用しているPOV-Rayについて書いて見たいと思います。(※)
PoserのシーンをPoseRayというツールでPOV-Rayにインポートし、ラジオシティでレンダリングする方法を説明します。

※2007/11/28以降Poserでレンダリングを行うようになりました。2008/01/02追記
POV-Rayはフリーのレイトレーシングレンダリングソフトです。POVはPersistence of Visionの略で「残像」の意味です。
POV-Ray自体は、カメラ、ライト、マテリアルなどの設定をするのに、基本的にはテキストファイルを使うことを前提としていて、マウス操作になれた人にはなんとも面倒なソフトに思えるかもしれません。
pic070313_01.jpg

Windows限定になってしまいますが、PoseRayというツールを使うと、面倒なテキストファイルの編集などを行わずに、簡単にPoserで設定されたシーンをPOV-Rayに持ち込んでレンダリングすることができます。カメラ、ライトの設定を読み込むことができ、テクスチャーファイルも自動検索されるので、ほとんど面倒な操作は必要ありません。
pic070313_02.jpg

では、実際に操作手順を見ていただきたいと思います。
まずは、Poserで必要な操作です。
pic070313_03.jpg

PoseRayを使ってPOV-Rayにシーンを読み込むには、Wavefront OBJ形式でデータをエクスポートする必要があります。さらに、カメラ、ライトの設定を読み込むため、Poserシーンの「pz3」ファイルも必要になります。
pic070313_04.jpg

注意する必要があるのは、PoseRayではアニメーション設定を読み込むことができないことです。カメラ、ライトの設定は常に1フレーム目の設定値を読み込みます。Wavefront OBJファイルのエクスポートはカメラやライトと無関係にどのフレーム位置でエクスポートしても構いません。

マテリアルの読み込みはWavefront OBJ出力で作成される「mtl」ファイルを使用します。コンフォーム服などを使用していると、Poserから出力される「mtl」ファイル内で、マテリアル名の記述の後に「:1」「:2」のように余計な部分が追加されてしまいます。
pic070313_05.jpg

これをそのままにしておくとPoseRayに読み込んだ際に、OBJファイル本体のマテリアル名と合わなくなってしまいますので、メモ帳などの「置換」機能であらかじめ「eye:1」を「eye」のように直しておきます。
pic070313_06.jpg pic070313_07.jpg

※訂正。上の文字色の薄い部分は実際には必要ない操作です。

ダイナミッククロスを使用している場合は、metasequoiaなどを使用してPoseRayに読み込む前に衣服が破れている部分などの修正を行っておくといいでしょう。私は、この他にmetasequoiaでCatmull-Clarkの曲面設定を行って、衣服をスムース化したりします。

metasequoiaにOBJファイルを読み込む際にデフォルトのOBJ入出力プラグインを使用していると、material設定が読み込まれないようです。私は修正後にmetasequoiaからOBJ形式で別名でエクスポートした後、Poserから出力しされた「mtl」ファイルをコピー、名前の変更をして置き換えています。

さらに今回は、衣服にPoserのディスプレイスメントマッピングを使用している部分がありましたが、Pov-Rayはディスプレイスメントマッピングをサポートしていませんので、Blenderでマッピング部分を細分化したメッシュに実体化しています。(PoseRayにもディスプレイスメントマッピング機能がありますが、あらかじめ対象部分を他とは別グループに分けておき、メッシュを細かく分割しておく必要があります。)


PoseRayにデータを読み込みます。
まず、poseray.exeをマウスでダブルクリックしてソフトを起動します。
pic070313_08.jpg

「Pov-Ray Output」タブでPOV-Rayの実行ファイルの場所を設定します。
pic070313_09.jpg

現在のPOV-Ray v3.6では、普通はこのようになると思います。
C:\Program Files\POV-Ray for Windows v3.6\bin\pvengine.exe
pic070313_10.jpg pic070313_11.jpg
pic070313_12.jpg

Poserファイルを読み込みます。
「Input」タブで「Load...」ボタンを押し、表示されるメニューから「Poser Sene...」を選択します。
pic070313_13.jpg

表示されるダイアログ画面(Poser scene import)で、一番上の「Browse...」ボタンを押して、「pz3」ファイルを選択します。
pic070313_14.jpg pic070313_15.jpg

すぐ下の「Browse...」ボタンを押して、「OBJ」ファイルを選択します。
pic070313_16.jpg pic070313_17.jpg

「Add...」ボタンを押して、PoserのRuntimeライブラリのtexturesフォルダを設定します。このテクスチャのフォルダ設定は複数登録できますので、Downloadフォルダなどのtextruresフォルダも追加します。
pic070313_18.jpg pic070313_19.jpg

「OK」ボタンを押すと、ファイルを読み込み、プレビュー画面が更新されます。
pic070313_20.jpg

うまくマテリアルが読み込めないと、プレビュー画面に真っ白なキャラクターが表示されてしまいます。この場合は、「Material」タブを開いて「Findmaps...」ボタンを押し、「Map Search」というダイアログ画面を表示します。ここで、「Add...」ボタンで検索先のフォルダを指定して「Find」ボタンを押すと、まとめてテクスチャを検索し直す事が出来ます。
pic070313_21.jpg pic070313_22.jpg

今回はPoserで600x800の縦長の画像をレンダリングするようにカメラを設定しています。プレビュー画面をこのサイズに合わせるには、「Preview」タブを開き、「Window size:」の部分にサイズを指定して「Apply」ボタンを押します。プレビュー画面がサイズ変更され、表示内容も更新されます。
pic070313_23.jpg pic070313_24.jpg

POV-Rayでレンダリングします。
レンダリングをするには、「POV-Ray Output」タブを開きます。「Set to size of preview」ボタンを押して、レンダリングサイズを設定します。
pic070313_25.jpg

「Save & Render」ボタンを押します。ファイルの保存先を指定するダイアログ画面が表示されます。デフォルトではPoseRayインストールフォルダになりますが、そこにはマニュアルで使用されている画像ファイルなどがたくさん入っていて、新しく作成したファイルが分かりにくくなります。どこか分かりやすい保存先に変更した方がいいでしょう。
pic070313_27.jpg pic070313_28.jpg

「OK」ボタンを押すと、自動的にPOV-Rayが起動され、レンダリングを開始します。
pic070313_29.jpg

POV-Rayのラジオシティを使ってみましょう。
PoseRayの「Save & Render」タブには、Radiosityのレベルを選択するリストボックスがあります。ここから「Fast」を選択して「Save & Render」を押します。
pic070313_30.jpg

先ほどより、かなり時間がかかるようになります。レンダリングするデータによっても変わりますが、先ほどの通常のレイトレーシングでは20秒で完了しましたが、ラジオシティで「Fast」を設定した今回は2分15秒かかりました。
pic070313_31.jpg

できあがった画像を見ると、照明が明るすぎるようです。背景の色などによっても変わってきますが、ラジオシティを使用する場合は少しライトを暗めに設定した方がいいでしょう。

ライトを少し暗く設定しなおします。
「Preview」タブを開き、Lights設定の「Total Intensity」をみると「239.69」となっています。
pic070313_32.jpg

この値が「100」に近いくらいが丁度よい明るさになるようです。今回は、その下の「Scale intensities by」に「0.5」を入力して「Apply」ボタンを押しました。「Total Intensity」は「119.88」となりました。
pic070313_33.jpg

プレビュー画面をみるとかなり暗く表示されています。
pic070313_34.jpg

「Save & Render」タブに戻ってレンダリングしてみます。今回は、丁度よい感じの明るさでレンダリングされました。
pic070313_39.jpg

ラジオシティ設定には「Fast」の設定以外にもいくつかの設定が用意されています。
設定によりレンダリング時間は10倍以上かかることもありますが、小さな画像ではあまり変わらないように見えます。
pic070313_35.jpg pic070313_36.jpg
pic070313_37.jpg pic070313_38.jpg

私が回転アニメーションで使用している設定は、ライトの設定は影つきの無限光源を1灯のみ、ラジオシティのクオリティは「Normal」でレンダリングしています。

回転するアニメーションのための設定は、残念ながらPoseRayからはできません。その部分はPOV-Rayの「pov」ファイルと「ini」ファイルを直接テキストエディタで編集しています。

この他に、POV-Rayに一部機能を追加された別バージョンのソフトMegaPOVというソフトもあります。
見た目や操作方法などはほとんどPOV-Rayと一緒です。追加された独自機能を使用するには、設定ファイルを直接編集する必要がありますので、POV-Rayをテキストファイルベースで自由に扱えるようになった上級者向けのソフトと考えた方がいいでしょう。
タグ:3DCG POVRAY POSERAY
posted by mato at 01:29| Comment(6) | TrackBack(0) | POV-Ray / PoseRay | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
POV-Rayでレンダリングしているのですね。
このソフト 1度使おうとしたのですがテキストのところで挫折しました(つまり全く使えなかったということです 笑)
いろいろなソフトを使いこなしていてすごいですね。
Posted by sione at 2007年03月15日 19:47
「続きを読む」をクリックすると入魂のPOV-Ray講座ですねー、何度かPoseRayつかってレンダしたことがありますが、根負けして今ではPOSER標準のレンダラつかっています。メリハリのあるクリアなレンダラー(設定次第かもしれませんが)は魅力的でもあるのですが…

追伸:Poser関連ブログ更新情報ってすごく便利ですねー!
Posted by linkinpark at 2007年03月15日 20:38
> sioneさん
私はプログラミングとかもしているせいか、テキスト編集することはそれほど苦にならないです。
あまりお金に余裕がないので、安いソフトとかフリーのソフトしか使っていません...
BLENDERはとても機能が豊富なので、思い通りに使えるようになるには、まだまだ時間がかかりそうですね。

> linkinparkさん
POSERのレンダリングも、うまく使いこなせるようになれるといいのですが、なかなか難しいです。
私もブログ更新情報は便利だと思います。Quarkerさんに大感謝です。
Posted by mato at 2007年03月15日 21:32
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すみません、一部訂正があります。
(本文を訂正するとRSSなどに更新情報が流れてしまうと思いますので、こちらに書かせていただきます。)

「mtl」ファイルで、マテリアル名の記述の後の「:1」「:2」を置換する...の部分ですが、「obj」ファイルの方も同様になっているため通常は置換処理を行う必要はありません。
metasequoiaに読み込むと「:1」の部分が削除されるため、勘違いしていたようです。
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Posted by mato at 2007年03月16日 03:38
お気になさらず、どんどんリンクしてやってくださいw。

どぞ、よろしうー
Posted by oyatata at 2007年03月16日 09:18
はじめまして。
わざわざコメントいただきまして、ありがとうございます。
本来なら、ブログリストに登録する前に一言ご連絡をするべきでしたが、実際にどういう感じのものかを見ていただかないと説明がむずかしいこともあって、見切り発車してしまいました。どうもすみません。

oyatataさんは、アニメ系のキャラクターを使われているのですね。私の作っているキャラクターも、いずれ完成した際には使っていただけたらと思います。

こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by mato at 2007年03月16日 20:47
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