2007年08月26日

360度回転レンダリング画像 - 26

rot070826.swf

今回は水着展に投稿した絵のおまけみたいな感じで作成した絵の回転バージョンです。絵の方はForum3Dのギャラリーに投稿させていただきました。

服とサンダルはsioneさんの「sione-kururu-Sundress」、髪はmayutaさんの「mayuta_kururuHair」です。どちらもPoser Clubのダウンロードコーナーで入手できます。また、sioneさんのホームページmayutaさんのブログからでも、それぞれ入手できます。

ここからBenderの記事になります。
今回からBlenderのモデリング機能について見ていきたいと考えています。私自身が普段使用しているMetasequoiaの機能と比較するような形で進めて行きたいと思います。
今回は、一番わかりやすそうな基本図形の作成を通して、「オブジェクト」について見ていきます。
まずは、基本図形作成のコマンドです。

Metasequoiaでは、「コマンド」パネルで「基本図形」を選択し、表示される基本図形サブパネルで9種類の中から作成する形状を選択し、「作成」ボタンを押します。
Blenderでは、3D View上で「スペース」キーを押して表示されるメニューから「Add」-「Mesh」まで選択すると、その先のサブメニューに基本図形が表示されますので、その中から作成したいものを選択します。トップメニューにも同じものがありますので、そちらの方が分かりやすいかもしれません。
pic070826_36.jpg pic070826_37.jpg

作成できる図形の種類は以下の通りです。
●Meatasequoia
平面、直方体、球、円筒、ドーナツ型、筒、円錐、角の丸い直方体、角の丸い円筒
pic070826_06.jpg

●Blender
Plane、Cube、Circle、UVSphere、Icosphere、Cylinder、Cone、Torus、Grid、Monkey
pic070826_07.jpg

各図形には作成時に分割数などの指定ができますが、詳細については省略します。英語マニュアルの「Mesh Primitives」に詳しい説明が書かれています。

基本図形を作成するコマンドそのものは、どちらもそれほど違いませんが、いくつか違っている点には注意する必要があります。

まず、基本図形の作成される座標位置についてです。
Metasequoiaでは、基本図形サブパネルに「X」「Y」「Z」のオフセット指定があり、そこで基本図形が作成される位置を指定できます。
pic070826_38.jpg

Blenderには「3Dカーソル」というものがあり、基本図形はこの3Dカーソルを中心として作成されます。3D View上でマウス左クリックすると、3Dカーソルの位置が移動します。
pic070826_40.jpg pic070826_41.jpg

どちらも起動直後のデフォルト状態では、座標原点の位置に作成されます。

次に注意が必要なのは、基本図形の向きについてです。
Metasequoiaでは、ワールド座標の座標軸にあわせて形状が作成されます。
Blenderでは、3D Viewの向きにあわせて作成されます。このため、3D Viewの視点がななめを向いた状態で作成すると、図形が回転された状態で作成されてしまいます。
pic070826_10.jpg pic070826_11.jpg


ここで、本題のオブジェクトについての話に進みたいと思います。

「オブジェクト」と書くと、なんとも抽象的で、何のことを指しているのかわかりにくいかもしれません。もう少し具体的にいうと、Poserで使用するWavefrontOBJファイルで、面のグループとなるものです。Poserでは頭部、手、足などの各パーツを面が分離した状態で形状を読み込んで、間接を曲げたときにその部分がなめらかに曲がるように自動的に処理しています。

Poser用のモデルを作成するには、このグループ分けを処理できることが必要です。そして、MetasequoiaやBlenderではこのようなグループを、一つのオブジェクトとして扱います。
pic070826_13.jpg pic070826_12.jpg

Metasequoiaでは、特に指定しないと、現在選択されているオブジェクトの一部として形状が作成されます。
pic070826_14.jpg

基本図形サブパネルの「詳細設定」で「新規オブジェクトとして作成」にチェックを入れると、基本図形はそれぞれ新しいオブジェクトとして作成されます。
pic070826_15.jpg pic070826_16.jpg

Blenderでは、オブジェクトに関連して「Object Mode」「Edit Mode」という2つのモードがあります。
pic070826_17.jpg

「Object Mode」では、頂点編集ができません。「Edit Mode」では、「Object Mode」で選択した一つのオブジェクトだけを頂点編集できるようになります。

基本図形の作成は「Object Mode」「Edit Mode」のどちらでも実行できますが、どちらで行うかによってオブジェクトの作成され方が違ってきます。
どのように違ってくるのかを説明しやすくするために、ここで「Outliner」という機能について説明させていただきます。

●Outliner
Blenderにも、Metasequoiaのオブジェクトパネルのようなオブジェクトを一覧表示させる機能があり、「Outliner」という名前がついています。英語マニュアルの「The Outliner」に詳しい説明があります。
pic070826_18.jpg

Outlinerを表示させる場合、3D Viewを縦に分割して両方同時に見えるようにすると便利です。

画面を縦に分割するには、3D Viewの上の境界部分でマウス右クリックし、表示されるメニューで「Split Area」をマウス左クリックで選択します。縦線が表示されますので、適当な位置でマウス左クリックで確定します。3D Viewが分離できたら、画面の左下のメニューでWindow Typeを「Outliner」に変更します。
pic070826_19.jpg pic070826_20.jpg

Metasequoiaのオブジェクトパネルと違って、カメラやライト、マテリアルなどもここに表示されます。ただのリストではなく、階層構造を表示するようになっていて、黒い三角形をマウス左クリックすると、下の階層が開きます。
pic070826_21.jpg

Outlinerでは、以下のようなことができます。

リストの右のアイコンで設定
・目のアイコン :オブジェクトの表示、非表示の切り替え
・矢印のアイコン:編集可能、不可能の切り替え
・絵のアイコン :レンダリングされる、されないの切り替え
pic070826_22.jpg

各オブジェクトをマウス左クリックすると、そのオブジェクトを選択します。
すぐ下の階層のメッシュデータを選択すると、オブジェクト選択と同時に「Edit Mode」に自動的に変わります。
pic070826_23.jpg

残念ながら、階層構造の各データブロックを直接ドラッグアンドドロップで編集したりすることはできません。


Outlinerを表示させていると、基本図形を作成する際に「Edit Mode」「Object Mode」の違いがわかりやすくなります。
「Object Mode」で基本図形を作成すると、Metasequoiaで「新規オブジェクトとして作成」にチェックを入れたときと同じように、新しいオブジェクトとして形状が作成されます。
「Object Mode」で「Plane」を追加してみます。Outlinerに「Plane」というオブジェクトも追加されます。
pic070826_43.jpg pic070826_27.jpg

「Edit Mode」で基本図形を作成すると、現在編集中のオブジェクトの一部として形状が作成されます。
「Object Mode」で基本図形を作成した後は、自動的に「Edit Mode」になっています。現在編集中のオブジェクトは「Plane」です。この状態で「Cone」を追加してみます。
pic070826_28.jpg

「Cone」作成後もOutlinerの表示は変化しません。作成された「Cone」は先ほど作成した「Plane」オブジェクトの一部となっています。

●オブジェクトの分離
Metasequoiaではカットアンドペーストを実行すると、オブジェクトから選択部分を分離できます。
pic070826_29.jpg

Blenderでは、こんな感じになります。
現在、「Plane」オブジェクトの中の「Cone」が選択状態、「Plane」は非選択状態です。
オブジェクトの中の選択部分のみを別オブジェクトとして分離するには、「Mesh」メニューから、「Vertices」-「Separate」を実行します。
pic070826_30.jpg

Outlinerで「Plane.001」という新しいオブジェクトが作成され、そこに「Cone」が移動します。
pic070826_31.jpg

●オブジェクトの結合
Metasequoiaでは、オブジェクトパネルでのドラッグアンドドロップ操作で、複数のオブジェクトを一つのオブジェクトにまとめることができます。
pic070826_32.jpg

Blenderでは、こんな感じです。
Outlinerで、オブジェクト(3本の矢印のアイコン)を「Shift」キーを押しながらマウス左クリックで選択することで複数選択できます。
pic070826_33.jpg

「Object」メニューから「Join Objects」を選択します。
Outlinerで、一番最後に選択したオブジェクトに他のオブジェクトが結合されます。
pic070826_34.jpg pic070826_35.jpg

少し長くなりましたが、Blenderのオブジェクトについて少し記事を書いてみました。
Blenderではオブジェクト以外にも、レイヤー機能やVertex Group、オブジェクトのペアレント設定のためのグループなど、一見似たような機能がいくつかあり、少し分かりづらいかもしれません。
ただし、WavefrontOBJファイルにエクスポートしたときにグループとして扱うことができるのは、今回説明したオブジェクトとマテリアルだけのようです。
タグ:3DCG Blender
posted by mato at 06:34| Comment(6) | TrackBack(0) | BLENDER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは〜。
Object ModeとEdit Modeで作製した時の違いがなんとなく分かったような気がします。ありがとうございます。
Object Modeでプリミティブを作製すれば個々の編集が簡単なのですね、今までEdit Modeで追加していて非表示する時Hide Selectedばかり使ってました。(基本をマスターしてないのであった、アハハ〜^^;)
Metasequoiaのオブジェクトパネルの機能と同様なものがOutlinerにも付いたらもっと便利になるんだけど...Objectの名前を変更するにはどうすればイイのか悩んでましたが、Ctrl+で出来るのを見つけました〜(これ発見だと思ったですが、知らなかったのボクだけかな?^^;)
Posted by ワッピ〜 at 2007年08月26日 13:34
こんばんは。
Outlinerで「Ctrl」キーを押しながらマウスクリックすると名前が変更できるのですね。
これは知りませんでした。
Buttons Windowの「Link and Materials」に名前が表示されているので、そちらで変更することもできますね。

私はBlenderにくらべて、Metasequoiaの方がずっと直感的に使えると感じていましたが、その原因の一つはオブジェクトパネルやマテリアルパネルに相当するものがBlenderにないためではないかと思いました。
Outlinerを使用すると、その部分が少しはよくなる気がしますが、ちょっと機能不足という感じがしますね。
このあたりの操作性が、今後もっと改良されるとうれしいですね。
Posted by mato at 2007年08月27日 00:05
こんばんは。
髪を使ってくださってありがとうございます^^
BlenderのOutliner画面というのは出した事がなかったです^^;
一覧からオブジェクトが選択できるのは便利ですね♪今まで『画面の中で右クリック』だけでやってました^^;
Posted by mayuta at 2007年08月27日 19:23
こんばんは。
コメントありがとうございます。
とてもかわいい髪なので、いただいてすぐに使わせていただきました。

実は私はまだBlenderであまりモデリングとかしたことがありません。
これからblogの記事を書きながら、モデリング関係の機能を覚えて、少しずつ何か作ってみたいと思っています。
Posted by mato at 2007年08月27日 20:50
こんにちは。こちらに書き込むのははじめましてです、i3です。
いつかご挨拶に伺おう、と思っていたのですが結局今更になってしまいました。すみません。
そして、ずっと言いそびれてしまったのですが、リンクしていただいてありがとうございました。

メタセコイアもblenderも、こちらの記事を参考にしながらいじってみて
おぼろげではありますが操作の基本がわかってきた気がします。
こんなふうに基礎的な部分から丁寧な解説をしていただけるのはとても有難いです。
3Dの世界は難解すぎて諦めモードだったのですが、もう少し頑張ってみようという意欲が沸いてきました!
Posted by i3 at 2007年09月02日 12:11
こんばんは。
コメントありがとうございます。
こちらこそ、すみません。リンクさせていただいたとき、ご連絡していればよかったです。

このブログの記事は、今までのところ、全然初心者の方に分かりやすい内容ではなかったと思います。
今回から始めたモデリングの記事については、なるべく基本的な部分からMetasequoiaとBlenderの機能を比較してみようと思っています。
もう少し、更新回数を増やせるといいのですが...最近ちょっとさぼりぎみで、すみません。
Posted by mato at 2007年09月02日 22:41
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