2007年11月01日

360度回転レンダリング画像 - 30

rot071101b.swf
今回の回転アニメーションはtentmanさんの「Air uniform for V4,Kururu」を使わせていただきました。
靴とストッキングはcasiopeaさんの「Hi Cut Shoes for KURURU」「stockings for KURURU」を使わせていただいてます。目のテクスチャには、henrietteさんの「Kururu Half-toon MATs」を使わせていたただいてます。
服はtentmanさんのサイトから、靴とストッキングはcasiopeaさんのサイトまたはPoser Clubから、テクスチャはhenrietteさんのサイトから、それぞれ入手できます。

※casiopeaさんの「Misuzu_HAir for Kururu」を使用して回転画像を作り直しました。この髪はcasiopeaさんのブログ記事から入手できます。
ちなみに以前の回転画像はこちらでした。2008/03/26追記

ここからBlenderの記事になります。
今回はBlenderの動画編集機能「Video Sequence Editor」についてです。

●レイアウト
Blenderには動画編集用の画面レイアウトが標準で用意されています。
pic071101_01.jpg

1.左上は「Ipo Curve Editor」で、ムービーに追加したエフェクトの強さをカーブでコントロールするために使用します。

2.右上はプレビュー画面です。マウスホイールの回転で拡大縮小、マウスホイールを押した状態でマウスドラッグするとスクロールできます。

3.中央部分が編集操作のメインとなる「Video Sequence Editor」画面です。
動画や音声を読み込むと、それぞれのデータが棒グラフの棒のような感じの四角形として表示されます。これをストリップと呼びます。
このストリップの横方向の位置を変更するとで動画や音声の再生されるタイミングを変更でき、縦方向の位置を変えることで重ね合わせる際の上下関係を変更できます。
使用できる動画は、AVIまたはQuick Timeのみで、音声はWAVEファイルのみとなります。

4.すぐ下に「Timeline」画面が表示されています。
この部分で編集操作時のプレビュー再生などの操作を行います。

5.一番下に通常の「Buttons Window」が表示されています。
Pannelsの部分は「Scene」「Render buttons」が選択されています。
「Output」パネルではファイルの保存先などを指定します。
「Anim」パネルで、動画作成の実行などを行います。
「Format」パネルで、作成する動画のフォーマットを指定します。


●サンプル動画の作成
Poserで静止画を作成する場合、人物のみPoserでレンダリングして、写真などの背景画像に合成するというようなことをよく行います。
BlenderのVideo Sequence Editorには多数のエフェクト機能があり、これと同様のことを動画で行うことも可能です。
pic071101_38.jpg

以下では、アルファ値を持つキャラクターの動画を別の背景動画に合成し、さらにタイトル文字をその上に合成するサンプル動画を作成する手順を説明します。


実際に動画編集を試していただけるように、サンプルデータ(sample_data071101.zip)を用意しました。
今回は、サンプルデータのBlenderファイルを使用していただく場合に注意していただく必要があります。
読み込む動画ファイルの場所がフルパスで指定されるため、とりあえずWindowsで「C:」ドライブ直下に「data」フォルダをおいた状態で「.blend」ファイルを作成してあります。
展開したファイルの「data」フォルダを同じように「C:」ドライブ直下に移動していただくと、動画を読み込んだ状態でBlenderファイルを開くことができると思います。

Video Sequence Editorについては、英語マニュアルに詳しい説明があります。

○Blenderの起動
まず、レイアウトを変更します。
Blender起動後、画面の一番上に表示されるヘッダの「SR:2-Model」のメニューを「SR:4-Sequence」に変更します。
pic071101_02.jpg

フレームレートの設定を行います。
「Format」パネルで「Frs/sec: 25」の部分を「30」に変更します。
フレームレートは後からでも変更することができますが、音声を読み込む場合にはその時点で設定されているフレームレートに合うようにストリップの長さが調整されるようですので、なるべくデータを読み込む前に設定するようにした方がいいでしょう。

エンドフレーム数の設定を行います。
「End: 250」の部分を修正して、ムービー全体のフレーム数を「40」に設定します。
この部分は、動画や音声のデーターを読み込んでから、その長さに合わせるようにした方が簡単かもしれません。
pic071101_03.jpg

○背景動画の読み込み
背景のムービーを読み込みます。「Video Sequence Editor」画面のヘッダメニューで「Add」-「Movie」を実行します。
ファイルセレクタで、「bg.AVI」を選択し、「Select Movie」ボタンを押します。マウスカーソルにストリップが追従する状態になりますので、左側の数字が「1」になる場所でマウス左クリックで位置を確定します。
pic071101_04.jpg pic071101_05.jpg

「Timeline」画面のヘッダにある再生ボタンを押して、動画を確認してみます。
pic071101_06.jpg

とりあえず、一つ目のストリップということで、縦方向の一番下に配置してしまいましたが、実際には一番下の「channel:1」には画面上で一番上にくるストリップを置きます。
この背景動画は画面上で一番下に表示するため、縦方向の位置を3番目「channel:3」に変更します。
そのためには、まずストリップをマウス右クリックで選択します。この際、左右の端の部分ではなく、中央部分をクリックしてください。
ショートカットキー「G」で移動します。左端の数字が「1」になるように、縦方向にだけ移動します。
pic071101_07.jpg

○キャラクター動画の読み込み
次に、キャラクターの動画を読み込みます。
こちらは、背景の上にアルファ値を使用して合成するため、静止画像の連番ファイルとして保存してあります。
先ほどと同様にヘッダメニューから「Add」-「Movie」を実行します。
「anim01」というフォルダに連番画像が入っていますので、すべてを選択して読み込みます。ファイルセレクタでは、ショートカットキー「A」を使用すると、簡単に全てを選択できます。
pic071101_08.jpg pic071101_09.jpg

先ほどと同様にストリップを配置します。ただし、今回は40の小さなストリップが集まったものとなっていますので、左端の数字が見にくいかもしれません。
その場合は、マウスホイールで画面を拡大するとわかりやすいかもしれません。
pic071101_10.jpg

「Timeline」画面のヘッダにある再生ボタンを押して、動画を確認してみます。先ほどの背景動画の下に配置したので、キャラクター動画が優先されて表示されています。

○ロゴ画像の読み込み
最後にロゴの画像ファイルを読み込みます。
ヘッダメニューから「Add」-「Images」を実行します。使用するのは「text.png」というファイルです。
ストリップを一番下の「channel:1」に、左端の数字が「1」になるように配置します。
pic071101_11.jpg pic071101_12.jpg

静止画を1枚だけ読み込むと、自動的に長さが「50」フレームに設定されるようです。
最終フレーム「40」以降は無視されるのでこのままでも問題ないのですが、せっかくですので、ここでストリップの長さを調整してみます。
ロゴ画像のストリップの右端の矢印部分をマウス右クリックします。ショートカットキー「G」を押して、数字が「40」になるまで移動します。
pic071101_13.jpg pic071101_14.jpg

静止画だけでなく、動画も同じようにして長さを変更できます。
動画の場合、元の長さより短くすると、その部分を表示しないようになります。逆に元の長さより長くすると、最後のフレームの絵がその長さだけずっと表示されます。

○エフェクトの設定
今回は、背景動画の上にキャラクター動画を合成、その結果に対してロゴ画像を合成という形でエフェクトを設定します。
まず、背景動画の上にキャラクター動画を合成します。
今回、アルファ値を使って透明部分に背景動画を合成するのですが、そのままでは透過した下の絵の色などが変わってしまう場合があります。これは、ストリップのプロパティで修正することができます。

ヘッダメニューの「Strip」-「Strip Properties...」を選択して、プロパティーパネルを開きます。
連番画像の一つ一つを選択して、「Strip Propertyes」パネルで「Convert to Premul」ボタンをオンにします。
ロゴ画像を一時的に移動しておくと、プレビューで動作を確認できます。面倒なのですが、まとめて全てのプロパティーを変更することはできないようです。
pic071101_15.jpg pic071101_16.jpg

連番画像はこのままだと各画像単位でしかエフェクトがかけられません。「Meta Strip」というグループ化機能を使用すると、全体を一つの動画として扱えるようになります。
ショートカットキー「B」で領域選択を実行して、連番画像全てを選択します。
ヘッダメニューの「Strip」-「Make Meta Strip...」を実行します。
pic071101_17.jpg pic071101_18.jpg

なぜか、作成されるメタストリップは「channel:1」に移動してしまうようです。ショートカットキー「G」で元の位置「channel:2」に戻します。
pic071101_19.jpg

これで、ようやくエフェクトを設定する準備が整いました。
2つの動画を合成するエフェクトを設定します。
まず、背景動画のストリップをマウス右クリックで選択し、次に「Shift」キーを押した状態で、キャラクターの動画のメタストリップを追加選択します。今回のように上下関係があるエフェクトを設定する際には、ストリップの上下関係ではなく選択する順番で、表示される順番が決まります。
ヘッダメニューから「Add」-「Effect」-「Alpha Over」を実行します。エフェクトのストリップが作成されますので、マウス左クリックで位置を確定します。
pic071101_20.jpg pic071101_21.jpg
エフェクトを作成すると、他のストリップがより下のチャンネルにあっても無視されるようです。プレビュー再生すると、ロゴ画像は表示されずに、合成された結果が表示されます。

次に、今作成したエフェクトのストリップにロゴ画像を合成します。
先ほどのように、ロゴ画像のストリッププロパティで「Convert to Premul」ボタンをオンにします。
pic071101_22.jpg

エフェクトのストリップを先に選択し、「Shift」キーを押した状態でロゴ画像のストリップを追加選択
します。
ヘッダメニューから「Add」-「Effect」-「Alpha Over」を実行します。マウス左クリックで確定します。
「Timeline」画面の再生ボタンでプレビュー再生してみます。
pic071101_23.jpg pic071101_24.jpg

○IPOカーブ編集
エフェクトは、IPOカーブを操作することでその強弱を調整することができます。
ロゴ画像の表示を少し調整してみます。
アニメーション開始時には表示されない状態にして、徐々に表示され、最後はまた消えていく、というようにしてみます。
「Video Sequence Editor」画面で最後に作成したエフェクトのストリップを選択します。
「Ipo Curve Editor」で横軸(時間)、縦軸(効果)ともに「0」の部分を「Ctrl」キーを押しながらマウス左クリックします。
pic071101_25.jpg

同様に、(20, 1.0)、(80, 1.0)、(100, 0.0)の3点を「Ctrl」キーを押しながらマウス左クリックします。
もし、失敗した場合は、「Tab」キーを押すと各ポイントを編集できるようになります。
pic071101_26.jpg pic071101_27.jpg

プレビュー再生すると、Y軸が「0.0」の部分ではロゴが表示されず、「1.0」で完全に表示されるのがわかると思います。

○動画出力
「Format」パネルで画面のサイズの設定をします。今回は640x480にします。
出力フォーマットを設定します。今回は「AVI Codec」で、「Microsoft Video1」にしてみます。
pic071101_29.jpg pic071101_30.jpg

出力先フォルダの指定は「Output」パネルの一番上「/tmp\」の部分で行います。デフォルトではWindowsは「C:\tmp」になっています。今回はとりあえず、そのままにしておきます。

「Anim」パネルの「Do Sequence」ボタンをオンにします。この設定がオフになっていると、「ANIM」ボタンを押して動画の作成を開始したときに、編集している動画ではなく3DCGのシーンがレンダリングされます。
pic071101_31.jpg pic071101_32.jpg

「ANIM」ボタンを押すと、レンダリングが開始されます。
「C:\tmp」フォルダを見ると、「0001_0040.avi」というファイルが作成されています。
pic071101_33.jpg pic071101_34.jpg


※音声を扱う場合、注意が必要です。
英語マニュアルの関連ページに詳しく書かれています。
デフォルトで、「Timeline」画面のスピーカーボタンがオフになっていて、音がでません。音声ファイルを読み込んだら、スピーカーボタンをオンにしてください。
pic071101_37.jpg

AVI、Quick Timeでの出力では、動画に音声を含めて出力することができません。
「Format」パネルでフォーマットに「FFMPeg」を選択し、追加される「Audio」パネルで「Multiplex audio」をオンにすることで、音声を動画に含めることができます。
pic071101_35.jpg pic071101_36.jpg

それ以外のフォーマットを使用する場合は、Panelsの部分で「Render buttons」を「sound block buttons」に変更し、表示される「Sequencer」パネルで「MIXDOWN」ボタンを実行すると、音声がWAVEファイルとして出力されます。音声ファイルが作成される場所は動画ファイルと同じで、デフォルトで「C:\tmp」です。
pic071101_39.jpg

私自身が試してみた範囲では、いくつかのWAVEデーでは読み込んだ瞬間にBlenderが強制終了したりすることがありました。
どのような違いで問題が起こるのかはっきりとは分からないのですが、音声データを読み込む際にはBlenderのデータを一度保存しておいた方が安全だと思います。
posted by mato at 21:18| Comment(6) | TrackBack(0) | BLENDER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわー
Air服使っていただきましてありがとうございます。ストッキングでイメージ的に締まってよいですね。
白いリボンということは、もしかしてAir原作を見たとか・・・
ブレンダーって色んな機能があるんですねー。私はモデリング工程ではHexagonしか使えない奴なので、高機能なソフトを使いこなせれば、目からうろこみたいな発見があるのだろうな、なんて思ってます。
Posted by tentman at 2007年11月03日 14:54
こんにちは。
先日、pinoさんのブログで劇場版が無料でみられるというお話を聞いて、見てみました。
とても悲しいけれど、素敵なお話ですね。
この回転アニメーションでは、あえて楽しそうな雰囲気にしてみました。

最近ニコニコ動画が盛り上がっているので、私も少しPoserとBlenderでアニメーション作成を試みています。
実際に投稿できるところまでいくかはわからないのですが、もう少し続けてみようと思っています。
Posted by mato at 2007年11月03日 17:49
こんばんは。

Air服…くるるちゃんの清楚な
イメージが、さらにアップしていますね。
私もいただこうかなと思いました(^^)

それと、matoさんはアニメーション作成に
取り組んでいらっしゃるのですね!
そちらもすごく楽しみです。


Posted by mamomamo at 2007年11月04日 20:41
> mamomamoさん
こんばんは。
アニメの雰囲気に近くなるかなと思い、久しぶりにDC髪を使ってみました。
空を飛んでいるわけではないけれど、本人はそういうつもりになって走り回っている、というような場面をイメージしています。

アニメーションはDCの調整の際にときどきいじっていた程度なので、簡単な振り付けにも相当に苦労しています。
まだ完成度10%くらい...で、先が遠いです。
Posted by mato at 2007年11月04日 23:34
こんばんは。i3です。
制服姿のくるるちゃんがまぶしいです……!
つい先日までAiko専用なのかと勝手に思い込んでいたので、くるるちゃん用があると気付いて嬉しいやら恥ずかしいやらです。

前回の龍もなのですが、サンプルを使わせていただいて実際に操作してみました。
私の頭では説明を見ながらでもムリだろうと思っていたのですが、落ち着いてゆっくり進めていったら最後まで出来て感動でした。
細やかで優しい解説に心から感謝です!過去の記事にも遡って、毎晩少しずつ実践してみようと思います。

あと上のコメントレスを勝手に読んでしまって申し訳ないのですが
アニメーション製作中とのことで、たのしみです。なにもできないですが、全力で応援しています!
Posted by i3 at 2007年11月05日 22:14
> i3さん
こんばんは。
こちらで気づいていただけたとすると、回転アニメーションも少しは役に立ったりすることもあるのかなと感心してしまいました。

記事の内容を再現していただいて、ありがとうございます。
ここの記事はチュートリアル形式になっていたり、ただ漠然と機能の説明をしてあるだけだったりと、まとまりがなくてすみません。
もし何かのお役に立てていただけたら、とても嬉しいです。

公開されているコメントは他の方にも読んでいただくことを前提として書いていただいていると思いますし、私のコメントレスもそういう感じです。
ぜひ記事と一緒にご覧いただきたいと思います。
アニメーションは、期待していただくほどのものができるか...ちょっと自信ないです。
Posted by mato at 2007年11月06日 00:17
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